やはり前へ進もう・・・。
一晩悩み、条件を呑むことにした。


起き出してきたィシウに行き先を告げ、共にアダコーンの屋敷まで向かう
アダコーンの屋敷までは、半日程掛かる。


馬車を使えれば半日程で往復できるのだが当然そんな余裕などない。


屋敷に着くと従者のポークルへ要件を告げ謁見の間へと通される。


先日の約束通り、自分の掌をナイフで傷つけ、渡された小瓶を自らの血で満たす。
小瓶に栓をし、アダコーンへ渡し代わりに一袋の金貨を受け取った。



アダコーンは懐から王家の首飾りを取り出すと
禁書解放の準備をするよう、掌の手当てをしてくれている従者のポークルへ命じた。
詮索はしない約束だ・・・。
禁書解放という言葉に不安を覚えながらも、屋敷を後にする。


これでユニオン設立の準備は整った・・・。


―翌日―
「よっし!約束通りユニオンの名前は自由にさせてもらうよ!」と
フェンが張り切っている。

いよいよ自分達のユニオンが出来るのだ。
「じゃあ次はメンバー集め勝負だな!!」と言うィシウに

「ふふん。残念ながらもう目星はついてるんだ、あの人を誘おう」
そう言うと広場を指差す。


指を差した彼方には、いつも定位置で商売をしている、鎧を着た姿が見える。


「じゃあユニオン設立が済んだら早速声をかけに行こうぜ!」と
ィシウがユニオン管理人へと歩みを促す。


ユニオンの名前は既に決めていた。


「ここに署名とユニオンの名前を記入下さい。既に同じ名前のユニオンがなければ
手数料の支払いが完了次第、ユニオンの登録が完了しますよ。」


「これでお願いします。」
署名とユニオン名を書き、設立金と共に提出する。



ふと昔の記憶が蘇る。それは随分と昔の事の様に思えた。


「おめでとうございます。
重複もありませんので、無事ユニオンの登録が出来ました。
こちらがユニオン登録証です。」



いつか必ず凱旋を果たし国を取り戻したい。
そんな想いを込め、ユニオンに自国の象徴であった騎士団の名前を付けた。


渡されたユニオンの登録証にはしっかりとその名前が記載されている。



【KnightOfDiamonds】と・・・
		

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