何とかバリケードを突破し、先に進むと下水路に出た。



そこは上下二手に道が別れており、
一つは紫色の煙幕のようなガスを撒き散らす煙の塊型のモンスターの居るルートと
もう一つ下水道側には、もう皮が残っていないような凄まじい姿をしたゾンビがいた。なんか早いし・・・



真面目に怖かったので、煙を撒き散らすモンスターのいる橋のルートを進む事にした。
橋の上は手すりなどなく、幅も狭い。



しかも煙の塊が出しているガスは見るからに、絶対に吸っちゃいけないヤツである。
色々なところに注意しながら進むと、橋の継ぎ目が見えてきた。



そこは少し広くなっていて、箱のようなものが見える。
ここに入って一番最初の"おたから"である。



きっとあんな物やこんな物が入っていて、今夜の食卓はとても彩りのある食卓にちがいない。
フフフ。自然と笑が込み上げてくる・・・が、突然、視界がぐにゃりと歪み、猛烈な吐き気が襲ってきた。



そこはまだガスの中だったのである。



急いでバッグを漁り茶色の小瓶の中身を飲み干した。
文字通りスーッとした感じが心地よく、すぐに気分が良くなった。


ィシウに
「何してるんだ大丈夫か?」と声をかけられたが「大丈夫!彩りのある食卓が待ってる」と言っても
キョトンとするばかりであった。



可哀想に・・・



ガス地帯も抜けたので、早速、開錠にとりかかる。「うわっFENちょっと待て」と
ィシウが言い終わらないうちに激しい爆破音が響き
今度はバッグから透明のビンの中身を身体に塗りたくるハメになった・・・。




だが、箱は開いた!!
彩りのある食卓は約束されたのだ!



中には、爆発でひしゃげたのであろう槍と粉々になった何かのカス、
変な臭いのする皮鎧が入っていた。いつも通りの夕飯が確定した瞬間であった。



その先には冒険者の灯火があり、近くの岩陰にポークルがいるのが見える。



その奥には犬の頭をした人間が見える"コボルト"だ。


状況から見て、そのポークルも、コボルトに手を焼いている様だし
戦力は多いに越した事はない。
ここだけ共同戦線とさせてもらおう。



後ろに忍び寄り口と肩を押さえつけた。


飛び上がるとはこの事だろう。声にならない叫び声をあげてそのポークルは、バタバタしながら地面にへたり込んだ



「あそこに宝箱が見えるだろう?ヤツラなかなか上等な鎧を隠し持ってるんだ」
無事アレを手に入れたら結構な金額を出させてもらうよ。


クハラというポークルのファイターは、そう言うとコボルトが守っている宝箱を指差した。


ここは敵の数が多い。トラップ作成ツールを買っておいて良かった。
トラップに誘い込み撃退してしまおう。


トラップを幾つか設置し、囮がコボルトを引きつける。


トラップエリアに誘い込み、トラップで手傷を追わせ全員で一斉に仕留める。
一般的な戦法だ、クハラに囮を任せ物陰に隠れる。


二匹のコボルトがクハラに気がつき襲いかかって来た。
クハラが撤退する振りをして上手くトラップエリアに誘い込んだのを見計らって二人でそこへ躍り出た。


その瞬間、無数のスピアが、コボルトに襲いかかり手傷を追わせる。


だが、その餌食になったのは一匹だけだった、なんともう一匹は、大きく跳躍し空中にいた。



「うわっ、そんなのありかっ」



慌てながら態勢を立て直し、ィシウとクハラに手負いのコボルトを任せ、無傷のコボルトの注意を引く。


幸い、相手は短めの片手剣をただ振り回すだけだ。


簡単に隙をついて攻撃できる。
不利と見たのか、相手は構えを変えて、力を込め大きく剣を振り上げた。


まともに当たったら命がないだろう・・・だが大振り過ぎて隙だらけである。


身体の軸をずらして攻撃を避け、後ろに回り込み、強撃からの連撃を浴びせるとコゥーーンと鳴いて地面に倒れ動かなくなった。


ィシウ達と距離があいていたので、一人で戦う羽目になったが、まぁザッとこんなもんである。
勝ち誇った様な表情を向けると、二人とも感心したようだったがすぐに「あっ」という表情になった。



視線は自分の後ろに向いている。
振り返る瞬間からスローモーションになり、コボルトがこちらに飛びかかりながら
振りかぶった剣を力任せに振り下ろしていた。



ザシュッ


不快な異物感が身体の中央に走る。と、同時に激痛が襲ってきた。


――次の瞬間、色のない世界にいた。


「ギャーいてえええええええ」
この前もそうだったが、死ぬ瞬間の痛みは軽減され無いらしい。
コレ痛すぎる・・・
死んでいるのだから当然だが、その辺もう少しサービスしてもらえないのだろうか・・・




先ほどの灯火で復活を遂げると、FENの仇を取った二人との感動の再開・・・は待っておらず
二人ともコボルトの死体を漁っていた。



薄情過ぎやしませんか・・・?



ィシウに目で訴えかけると早く開けろよ仕事だよと言わんばかりに宝箱をアゴで指した。



今度は慎重に探り、開錠に成功した!



中には貴重なコイン数枚と、クハラが目をつけていた鎧が入っていた。


「おお早速持ち帰らせてもらうよ」と言ってそのまま奥へ進み出す。


ィシウが「ちょっと待て、そっちは違うだろどこに行くんだ?」と聞くと
「えっ、この先のポールから街まで戻れるぞ?」とクハラ



「えっそうなの?」と二人で全く同じ反応をし、ここを出るまでクハラと協力をすることになった。
しかしクハラ以外はすぐそこのゲートを解放していない為



一度、あの凄まじいゾンビのいた場所まで戻ることになった。
本当に行くんですか、色々怖いよあれ・・・



心臓をバクバクさせながら、ゾンビやカエルを倒し奥へ進んだ。
認証コードを受け取る頃には腰が抜けてヘロヘロになっていた。



気合を入れ直し、盗賊討伐に向かったが、なし崩し的にクハラにも手伝わせたので、あっさり撃退できた。



早速帰ってギルドへ報告しクハラから鎧代をせしめよう。
彩りのある食卓までもうすぐだ。
		

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